施設入所支援・生活介護のガスが使えないときの備え
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愛知県内の障害福祉サービス事業所では、地震や台風、停電、断水など、さまざまな災害に備えた取り組みが進められています。
今回の「備えよう!防災!」では、障害支援施設シンシア豊川での取り組みをご紹介します。
どのような課題意識から備えを進め、実際にどのような工夫をしているのか。
自事業所の防災を考えるヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
| 事業所名 | 障害支援施設シンシア豊川 |
| 所在地 | 愛知県豊川市平尾町諏訪下10 |
| 事業種別 | 施設入所支援、生活介護 |
| 利用者定員 | 55名 |
| 主な利用者の特徴 | 知的障害 平均区分5.8 平均年齢 51.8歳 |
| 日頃大切にしている支援 | 「ともにいきる 彩彩(とりどり)のかがやき みち照らす」の基本理念に沿って、支援を行っています。 |

南海トラフ地震などの災害時には、ガスが使えなくなる可能性があります。
現在、食事は外部委託先である日清医療食品に依頼しており、当施設内で調理は行っておりません。
そのため、万が一ガスが使えない状況になった場合、施設内で火を扱う手段がないことから、かまどベンチの導入を検討することといたしました。

かまどベンチについてご説明します。
シンシアの中庭に設置しており、普段はベンチとしてご利用いただけます。中庭でひと休みする際にも使いやすく、石素材のため腐食の心配がなく、非常時にもすぐに活用できる点から、このかまどベンチを選びました。
使用する際は、まずベンチ底板にあるナットを緩めて取り外します。次に底板を持ち上げ、鋳物テーブルから取り外します。その後、S字フック・灰落とし・風受けを順に取り付けて準備を行います。付属の簡易脚部を使用することで、簡易ベンチを組み立てることも可能です。
なお、ナットは利用者の目に触れる位置には設置されていないため、誤って触れてしまう心配は少ないと考えられます。

かまどベンチを日常生活の中でベンチとして活用することで、防災用品が身近にある環境が整い、職員の関心も高まってきました。
また、非常時にはかまどとして使用できる体制が整っていることから、安心感にもつながっています。

かまどベンチは石でできているため非常に重く、移動して使用する際には不便さを感じることがあります。また、かまどとしての使用訓練を十分に行えていないため、実際の非常時に適切に使えるか不安な面もあります。
今後は、かまどとして使用する機会を増やし、より多くの職員が無理なく扱えるような環境づくりが必要だと考えています。

防災対策として、取り組むべきことはたくさんあります。やってもやっても尽きることはないです。一つずつ問題や課題として出てきたものに対して、対応していくしかありません。そのための小さな一歩を踏み出して防災対策を進めていただけたら幸いです。
