グループホームの”停電”への備え
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愛知県内の障害福祉サービス事業所では、地震や台風、停電、断水など、さまざまな災害に備えた取り組みが進められています。
今回の「備えよう!防災!」では、れいんぼう共同援助事業所の取り組みをご紹介します。
どのような課題意識から備えを進め、実際にどのような工夫をしているのか。
自事業所の防災を考えるヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
| 事業所名 | れいんぼう共同援助事業所 |
| 所在地 | 愛知県愛西市西條町相之江119‐1 |
| 事業種別 | 共同生活援助 |
| 利用者定員 | 29名 |
| 主な利用者の特徴 | 知的障害 平均区分4.9 平均年齢38歳 |
| 日頃大切にしている支援 | 自然栽培による農福連携が特徴です |

海抜0メートル地帯なので、豪雨による洪水、地震による津波、高潮の被害など災害リスクはかなり高い地域になります。
利用者の方は自閉スペクトラム症の方も多く、一般の避難所で過ごすことは困難だと想定しました。施設にはカセットボンベ式の発電機1台しか非常用電源の備えがなかったため、導入を検討しました。

・非常用発電機 ELSONA GD5000SR2台、GD1600SR1台
・ポータブル電源(EcoFlow DELTA2)4台
能登半島地震ではLPガス式の発電機が活躍したということを聞いて当施設もLPガスを普段から利用しているため、導入しました。
被災時LPガスがすぐに使えるようにガス供給BOXを設置し、発電機や炊き出し用のコンロを使用できるようにしています。
また、全5棟の建屋のうち、拠点の2棟でGD5000SRを分電盤に接続し、天井埋込式エアコンが稼働できるようにしています。
バックアップ施設である生活介護事業所には、GD1600SRを1台配備。これを利用してポータブル電源4台を充電し、5棟全ての電源をまかなえるよう
配備しました。
エンジンの始動はボタンを押すだけで誰でも扱いやすく、レギュラーガソリン式の発電機と比べてメンテナンスのしやすさも選んだ理由です。
水害を想定して保管場所は生活介護事業所の2階としました。

計算上では17日間の電源がある状況がつくれるということで、非常に安心感をえられました。

実際に導入してみて、一年以上経過していますが、発電機の使用方法を共有する仕組みが、まだまだ整っていないことを感じています。
施設内のイベント等で定期的に使用したり、作動方法を誰もが把握できているような定期訓練のしくみや表示の工夫をより丁寧に行っていきたいと思います。

非常時の電気・水の確保は、どの事業所にとっても最優先です。
発電機や蓄電池は種類も容量も多く、地域によって使いやすさも異なります。
実際にメーカーや業者と話をしてみると、「どこまで備えたいのか」「どの規模が自分たちに合っているのか」
が自然と見えてきます。まずは動いてみること。見積もりを取る、デモ機を触る、他施設の事例を聞く。
その一歩が、事業所の防災力を大きく前進させます。実際の使用感や費用面のお問い合わせは、どうぞ気軽にしていただければと思います。
一緒に学び合い、備え合い、地域の安心を育てていきましょう。
